今回はパレット買付けの様子をちょっと紹介します。
先日、大量の不用パレットが溜まっているという大型倉庫へ行ってきました。
現場はこのような感じで、欧州からの雑貨輸入で使用されたパレットが山積みされています。
なぜ山積みになるまで溜まってしまうの?国内出荷に使えばいいんじゃないの?・・・と、思いますよね~。私も昔は思ってました。
ところがそこには世界共通の「ある理由」があるのです。
その理由とは、海外のパレットサイズと国内のパレットサイズが違うのです。
写真のパレットは横120㎝x縦80㎝の欧州規格のパレット(通称:ユーロパレット)です。欧州から輸出されていますから当然、欧州サイズのパレットが使われますね。
一方、日本では横110㎝x縦110㎝(通称:11パレット)が流通しており、工場や倉庫、トラックなどはこのサイズに対応しているところが多いのです。
そのため輸入で入ってきたユーロパレットをそのまま国内流通に使用すると11パレットを使う現場からは「トラックの積載率が落ちる」「倉庫のラック(棚)に乗らない」「ウチが11パレットに積み替えしなくてはならなくなる」などのクレームが発生してしまいます。
その結果、ユーロパレットはリユースできずに産業廃棄物業者にお金を払って処分してもらうしかありません。
と、ここまでがこれまでの常識。
しかし近年、産廃費用が高くなっていることやSDGs対策(廃棄物を減らす取組みが求められる)の観点から、「お金を払って捨てるのではなく、誰かリユースできる人に売れないか」と考える担当者が増えてきました。
こうした方々がネットで検索し、当社の買取サイトを見つけて連絡を頂く機会が増えています。
こうしたきっかけでご連絡を頂き、倉庫へ買付けの視察に伺ったというのが今回の買付の流れになります。

さて、そこで問題です!
今回のこれらのパレットは売れるでしょうか?
一見すると色のバラつきが多く、外観が美品という訳でもないので買取りは難しそうに見えるのですが、これは9割がた買取可能です。
その理由は、下記の【買取対象品の条件】を見て頂ければわかります。
【買取対象となるパレットの条件】
・100枚以上の在庫枚数
・同じサイズで統一されている
・ワレカケが少ない
・汚れ・腐食・自然劣化・色変化・カビなどの品質劣化が少ない
・レンタルパレットなど所有権放棄されていないものが含まれていない
・買い手がいるサイズのもの(主に1100x1100/1200x800/1200x1000/1400x1000など)
・上記以外のサイズでも買い手が付けば買取可能
・500~1トン程度の耐荷重性能を備えたもの
逆に下記の【買取対象外】の条件に該当するものは買取できません。
【買取対象外のパレットの条件】
・100枚以下
・サイズが不揃いのもの
・ワレカケが多いもの
・板や桁が欠落したもの
・汚れ・腐食・自然劣化・色変化・カビなどによって品質が劣化したもの
・レンタルパレットなど所有権放棄されていないもの
・買い手がいないサイズのもの
・簡易構造のため耐荷重性能が著しく低いもの
例えば下の写真のようなパレットは買取対象外となります。



これら買取対象外のパレットにはもともと買取可能な要素が少ないものもあるのですが、分別しなかったり外へ放置して劣化させてしまったりと、自らリユースできる可能性を狭めてしまうケースも多く存在しています。
そこでパレットの処分にお困りの工場や倉庫があれば、まずはこうした「買取できる条件」「買取できない条件」を知って頂きたいと思います。
そして「サイズごとに分ける」「できるだけ雨に濡らさない」「少しでも丁寧に扱う」など、今すぐにできそうな改善に着手して頂ければ廃棄からリユースへとシフトできる可能性は高まります。
こうして一枚でも多くのパレットをリユースに回し、その結果、日本中の物流現場から無駄な廃棄物が出なくなるよう変わっていってほしいなーと願っています。
